この会場は先月行われた第19回アジア大会の為に作られたクライミング専用施設。
総工費は今のレートでなんと44億円との事。
しかし、アジア大会当日はボルダー競技決勝戦が大雨の為にキャンセルとなる事態に!
デザイン優先だったかはわからないが、
屋根はついてはいるが風が強いと雨が吹き込んで全く意味がない。
何年もかけて巨額の資金を投入しその日の為に建てられたのに、、、。
で、今回も大会期間中は毎日雨。
ラウンドごとにスタッフ総出で何とかその場をしのぎます。
中国の大会は基本的には短種目の表彰はなく、
ボルダー、リードのコンバインが基本。
準決勝はなく予選、決勝のみ。
それにしても最近の中国は競技力が増していてレベルも結構高かったです。
まだまだ、日本に比べて選手層は厚くはないが、個々のレベルは確実に上がっている。
上海チームからは二―ゴーチン(男)とツーシンワン(女)の2名が参加。
自分はこの二人を7月から指導している。
指導は週5日、学校の授業の様なイメージで朝9時から昼休憩を挟んで17時半迄。
彼らは基本学生だが、その間はクライミングのみに専念。
果たして今回どこまで成果が出るのか?
そんな中両名とも決勝に進み、
二―ゴーチンは3位の好成績(2位との差は僅か0.2ポイント差)。
女子のツーシンワンはこれまで中々試合で良い成績を残せていなかったらしいが、
今回は5位入賞。
特に予選は1位通過と言う想定外の成長が見受けられた(因みに予選、決勝ともリードは1位)。
来月には四川省成都で年内最後にして今期最重要大会が開催されるので、
それに向けて後ひと踏ん張り。
別会場で行われていたユース大会では、
自分のチームの教え子の男子がなんと1位獲得との事。
正直上海に招聘されて結果がでなかったらどうしようと言う不安もあったが、
確実に成果が出ていて、
他のチームからも自分が一目置かれているのが肌で感じられる。
この先どこまでチームを上達させれれるか?
先ずは一安心といった感じです。
番外編①
もし杭州に行くならお勧めのジムを紹介しておきます。
市内に3店舗を展開しているASCENT。
3店舗目は今年の6月にオープンしたばかりで、
最近は岡野氏を中心にハマケン、九州のシマダ君などが呼ばれてセットしている。
ホールドも比較的海外製品も多く使われていて日本的な感じのジムです。
因みに紹興の大会会場の施設も室内部分は一般利用も可能との事。
番外編②
紹興は紹興酒で有名な街。
街は水路や湖に囲まれていて、とても綺麗でまだまだ古い町並みが残っています。
そして名物料理と言えば臭豆腐。
名前の通りすごい悪臭が漂うが食べると上手い(外人が日本の納豆を食べる感じに近いのかな)。
続く。