中国通信16  中国のドーピング事情

パリのオリンピックが盛り上がりを見せる中、

上海市体育局からの指示でチーム全員でドーピングの義務研修を受けることに。

何かと中国はドーピングに関しては国をあげて行なっているとかグレーな噂が絶えない国。

果たして実態はどうなのか?

訪れたのは上海市内にあるナショナルスポーツセンター。

超広大な土地に各競技のトレーニング施設が立ち並んでいる。

その中にドーピング研修施設も。

パリオリンピック出場の選手結団式もここで行ったとの事。

選手自身は数日前にオンラインで事前講習を受けてる。

この辺りは日本と同じですね。

ただ中国ではさらにもう一度研修する感じ。

先ずは職員がドーピングに関して一通り説明。

世界ドーピング機構の役割から歴史、危険薬物、健康被害、フェアースポーツの意義etc。

説明の後は各自での研修。

ドーピングに関する諸所の詳しいコーナーが設けられていて、

スクリーンで説明を読んで最後に質問に答える感じ。

大体全て終わるのに1時間ほど。

全員がドーピングについて理解したら、

最後に全員整列してドーピング禁止宣言!

禁止事項が書かれたパネルをガイドが読みあげ、

選手は敬礼して大きな声で一つ一つ復唱していきます。

しかも、その宣言は前方のカメラに録画され施設に保管されると言う。

もしこの中からドーピング選手が出たら、

あなたはここで宣言していますよね!

と、忌まわしめる目的もあるのかな。

で、最後に選手にも証拠の写真がQRコードで送られてくる。

その一コマがこれ。

こういった研修が建前だけで「やってます」的なアピール目的かどうかは分かりませんが、

自分には徹底して反ドーピングに力を注いでいる感じは見受けられました。

現に自分達のチームには専属シェフがいて特別に厳選したものを食している。

もし行われたとしたら極々一部の悪意ある者が秘密裏にって感じだと思う。

以上、中国スポーツのドーピング事情をリポートしてみました。

続く。