中国通信㉖ワールドカップWUJIANG

2025年リードワールドカップ中国大会を見に行ってきました。

会場は上海の自分達の拠点から車で1時間程。

ここ数年毎年この会場で開催されていて、

自分は中国に来てここでワールドカップを見るのは今回で3回目。

自分達の上海チームからは2名の選手がナショナルチームに選ばれて参加。

目標としていた予選突破は無理だったけど、

初WC参戦は貴重な体験になったはず。

大会の感想は正直自分が近年見てきたワールドカップの中では今回はかなり凄かったと思う。

特に予選で見られた女子のルートとか、

団子はしょうがないにしても、

明らかに予選での強度感は強すぎたし、

後半の選手の方が途中から団子突破の新ムーブを発見して有利になってて、

かなり選手同士でざわついた感が漂ってた。

男子の20名完登も悪くはないと思うけど、

もう一つのルートもほぼ終了点直下の順位分けになっていたので、

ちょっと失敗すると中々次のルートでの挽回チャンスは厳しいように見えた。

ま、どんなルートが出てきても対応できないとだめですね。

特に日本の女子選手とかメンタルやられて2本目ダメな選手が多かったので改善しないと。

今回はオリンピックイヤーの翌年なのか有力選手の参加は若干少ない感じ。

その影響もあるかもしれないけど決勝通過ライン辺りの選手の力は僅差。

ちょっとこの数年でクライミングの勢力図が変わるんじゃないか位の前兆を感じました。

ほんと数年後は分らないですね。

会場の外では中国5大ホールドブランドの内4社がブースを出してた。

順番に紹介すると、

1枚目はGECKOKINGホールド。言わずと知れた中国の老舗メーカー。

2枚目はKEEPホールド。他の中国メーカーの3、4割は価格が安いコスパブランド。

品質はそれなりです。

3枚目はCAIホールド。使い勝手は良いですね。

シェーパーはセッター兼コーチのその名もCAI、旧知の仲です。

4枚目はAGホール。SNSとかのコマーシャルが大変上手く今一番売れてる感じ。

日本では価格が高いとの事ですが、

こっちではそんな他社と比べて高くないんで日本は何なんですかね?

決勝は見に行けなくて画面越しでしたが、

翌日は決勝ルートを1日だけ解放すると言うのでチームの選手を連れてトライしに行ってきた。

(通常は大会ホールドはレンタルなので大会終了と共に撤去なんでこういう機会はありがたい)

日本チームからは谷井さんがトライしに来てた。

普段話したことがない選手だったけど色々な話が出来て応援したくなりました。

次ぜひ頑張ってほしいですね。

コーチの由佳も元気そうでした。

大会前や大会終了後次のインドネシア戦までの調整として、

多くの国の選手が自分達の拠点に来て登ってくれてた。

今回のルートはすべて自分がセットしたルートなので、

普段教えている選手以外のメチャ強い選手のトライを見れて自分自身もとても勉強になったり、

あの選手はこういう動きが弱いとか強いみたいなのも見れて良かったです。

今週末のインドネシアに行く選手の皆さん頑張ってください!

続く。